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いったん独立開業した弁護士が転職・就職する際のポイント

目次
  • いったん独立開業して転職する弁護士はどのくらいいるのか?

  • 年齢やキャリア的に転職は厳しいのでは?

  • 独立した弁護士が転職を希望する理由

  • 事務所を開業していた弁護士の転職成功例

  • 独立開業している弁護士が転職する際のポイント

一度は独立開業して自分の事務所を持っても、さまざまな事情によって再度企業や他の法律事務所へ就職・転職したいと希望するケースは少なくありません。

独立開業後の場合、年齢やキャリア的なハードルがあり就職や転職に躊躇してしまう先生も多いでしょう。

最近では、独立開業された40歳前後の先生がインハウスや法律事務所に転職なさる事例も増えているとのことです。今回は10年の経験を持つ弁護士専門転職エージェントへ、「独立開業した弁護士が再度転職する際のポイント」を伺ってきました!

いったん独立開業して転職する弁護士はどのくらいいるのか?

インタビュアー
いったん独立開業した場合、再度事務所や企業に転職するのはハードルが高くなりそうですよね。実際にそういった弁護士がいらっしゃるのでしょうか?

エージェント
意外とたくさんおられます。感覚的にですが、100件ご相談があれば7~8件はそういったケースという印象です。

年齢やキャリア的に転職は厳しいのでは?

インタビュアー
いったん独立した後の転職の場合、年齢が40歳前後になっていたりこれまでのキャリアで企業法務未経験だったりして、転職が厳しくならないでしょうか?

エージェント
民事系中心に活躍されてきた先生の場合、確かに若手で企業法務経験のある方と比べると選択肢は少なくなります。しかし今は市場がかなり開かれているので転職は充分に可能です。
30代後半~40代で民事系業務を中心にキャリアを積まれてきた先生方でもインハウスや事務所に転職されている例がたくさんあるので、よかったらご相談頂ければと思います。

独立した弁護士が転職を希望する理由

インタビュアー
いったん事務所を開業した先生が再就職を希望される理由にはどのようなものが多いのでしょうか?

エージェント
典型的には以下の4つです。

1 忙しすぎてワークライフバランスを実現したい

今の事務所で依頼が増え忙しくなりすぎ、体力的にも限界となったのでインハウスなどへ行きたいケースです。

2 経済的な問題

事務所を開業したけれども思うように利益が出ないので、転職をご希望なさるパターンです。

3 もともとインハウスに関心を持っていた

若い頃から企業内弁護士に関心があり、年齢も考えて「これが最後のチャンス」と思い転職を決意される先生もおられます。

4 共同経営者とうまくいかなくなった

共同経営者と方針や意見が合わない、ご夫婦で一つの事務所を経営していたけれども職場を変えたいなどのご事情で転職をご希望されるケースもよくあります。

上記のいずれのケースでも転職に成功していますので、どのようなご事情でも一度お話し頂けたらと思います。

事務所を開業していた弁護士の転職成功例

インタビュアー
実際に事務所を開業していた弁護士が転職に成功したパターンを教えて頂きたいです。

エージェント
一例ですが、以下のようなケースがありました。

1 ご夫婦で経営していた事務所を解消、お互いが別々の職場へ就職

弁護士登録後10年弱、独立開業してから2年くらいが経過していた弁護士のご夫婦の事例です。年齢は30代後半でした。
奥さまには中小企業のクライアントがおられて企業法務の経験があったのでインハウスへ転向され、ご主人は民事家事・企業法務など幅広く扱う法律事務所へ転向されました。
成長期の大手事務所では若手を指導するマネジャー的な要素も含めて、経験豊富な弁護士が重宝される傾向があります。

2 経験分野を活かした企業への転職成功例

5年程度の勤務弁護士を経て独立、お一人で事務所を経営されていましたが将来に不安を感じ、再就職を希望された30代後半の先生のケースです。
これまで不動産会社の顧問が多く得意とされていたことから、即戦力として不動産関係の会社へ就職されました。

3 共同経営事務所から抜けて企業へ転職

友人と法律事務所を共同経営されていたのですが、もともとインハウスに関心をお持ちだったことやワークライフバランスを実現したいとのご希望から企業内へ転職された方です。年齢は40代前半でした。
不動産関係の相談や紛争・訴訟対応に強く顧問先も多かった縁で、即戦力として不動産会社へ就職されました。

4 新たな活躍の場所を求めて企業へ転職

独立後10年程度事務所を個人経営なさっていましたが、民事家事事件は充分すぎるほどにやりきった感を持ち、新たな活躍の場を求めて企業へ転職されました。
当時既に40代半ばでしたが、いったん即戦力としてインハウスに就職なさった後そこで積まれたキャリアを元にさらに別の企業へ転職し、精力的にキャリアアップを目指されています。

独立開業している弁護士が転職する際のポイント

インタビュアー
いったん独立開業した弁護士が転職する際、ポイントはありますでしょうか?アドバイスを頂けると嬉しいです。

エージェント
あきらめないことと柔軟に対応することです。
いったん独立開業して民事系を中心にこなされてきた先生は、年齢的な面や企業法務の経験が少ないことからどうしても転職に躊躇しがちです。「転職などできないだろう」と諦めている方も多いように感じます。しかし40代やそれ以降でも企業や法律事務所への転職が可能ですので、積極的にご相談頂ければと思います。

また転職時、年収面や業務内容面、勤務時間面などいろいろなご希望があると思うのですがすべてを実現するのは困難です。柔軟な思考を持って頂けると転職先を見つけやすくなると感じます。
エージェントとしても最大限サポートしますので、是非とも積極的に転職活動を進めていただけましたら幸いです。


いったん独立開業をしてからの再就職は難しいと思われがちですが、意外と成功している先生もたくさんおられるようです。
今の事務所の将来を考えたとき、続けるのではなくインハウスや勤務弁護士が選択肢に入ってくるようであれば、ぜひとも参考にしてくださいね。

インタビュアー

法律ライター 元弁護士

京都大学在学中に司法試験に合格、弁護士登録
勤務弁護士を経て法律事務所を設立、経営
現在は弁護士の実務経験を活かし、多数の法律メディア、法律事務所、弁護士などの法律関係者向けのメディアなどで執筆業を行う。

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